時々患者さんより「注射を受けるために痛いところに丸印をつけようと思って痛いところを触ってみたがよくわからない」などというお話をお聞きすることがあります。 これはトリガーポイントの特徴をよく表していると思います。 よく言われるトリガーポイントの特徴として「関連痛」というものがあります。 これはある場所が原因となってそこから異なる場所に痛みが放散することです。 例えばお尻の小殿筋という筋肉が原因ですねのあたりに痛みやしびれが出ます。 小殿筋を押したり鍼をすることで遠くへ痛みが放散することも経験できます。 同じような現象を筋肉の中に食塩水を注入することでも引き起こすことができるということです。 このようなメカニズムはよく分ってはいませんが、内臓からくる痛みでも様々な場所へ関連痛が出ることはよく知られています。 また口腔内の痛みでも痛い歯をよく間違えるそうです。 これも他の歯への関連痛といえるかもしれません。 痛いところを直接目で見ることができないために痛い部位を脳が誤認するのではないかとも考えられます。 丁寧な歯医者さんは痛い歯を特定するために一本一本叩打するそうです。 順番に叩いていくと痛い歯に当たると「あ!痛いのはその歯だ!」と瞬時に理解できます。 鍼でも全く同じことで原因の部位に鍼が当たると「私の痛いところに当たった!」と理解できます。これを「認知覚」と呼んでいます。「私の痛いところ」を「発痛部」=「責任トリガーポイント」と呼び、そこへ鍼や指、マッサージツールを当てることを関西医療大学教授の黒岩先生率いるトリガーポイント研究会では最重要視しています。 トリガーポイント注射や鍼を受けている方でどこに打ってもらったらいいかわからないという方は一度黒岩門下の鍼灸師の施術も受けてみたらいかがでしょうか。 |
昨年施術所の移転に伴い名称を「feel」より「のざき鍼灸治療院」といたしました。 よろしくお願いいたします。 ブログも放置してここ数年内向きにひたすら技術を研鑽してきました。 これからは症例だけでなくその中で新たに得た知見や見解なども記していきたいと思います。 またそれ以外の日常の事なども不定期にアップしていきますのでよろしくお願いいたします。 心機一転という事でブログの題名も変更しました。数年ぶりの再開ですが頑張って更新したいと思いますのでお付き合い下さい。 |
最近めまいの方がいらっしゃることが多いです。 色々耳鼻科領域で検査を受けられても異常が見つからない原因不明とされるめまいです。 そのような方の多くが首のこりを訴えています。 また、交通事故によりむち打ち症になってしまった方の多くがめまいを訴えています。 このような事実から首の筋肉とめまいには関係性が深いであろう事は容易に推測ができます。 大分昔ですが檜学という耳科学の先生の「首の深部に存在する固有受容器がめまいと関係する」という大変示唆に富む研究があったのですが、現在のめまいの診療において、そういった研究の成果がかえりみられないのは残念な事です。 原因不明のめまいとされる方も首の筋肉を治療する事で改善がみられる事が多いです。 めまいにお悩みの方で色々検査しても原因がわからないという方は首の筋肉の治療を受けてみてはいかがでしょうか。 |
20代の女性です。約2年前に自動車の追突事故により負傷。頚部痛により10ヶ月間整形外科や接骨院で加療しましたがあまり改善が見られず。さらに頭痛やめまい、集中力の低下や記憶障害なども出現したため大学病院にて精査したところ「低髄液圧症候群」との診断が下りました。ブラッドパッチを合計4回受け、具合が良くなることもあったそうですが時間の経過とともにまた元の症状に戻ってしまう。そこで今度はペインクリニックにて星状神経節ブロックや腕神経のブロックを行なうも奏功せず。 そうこうしているうちに今度は右肩が上がらなくなり、肩をすくめるという動作が完全にできなくなってしまい当院を受診されました。 肩をすくめるのが困難という症状の原因は僧帽筋がメインでした。筋肉を触るとジョリジョリと線維化?しているのではないかというようなひどい状態でしたので、それが元に戻るまで時間が掛かりました。週に2回のペースで15回、約2か月で筋肉の触知感も正常な筋肉と変わらなくなり肩をすくめられない、腕が上がらないという症状も完全に消失しました。 まだ頭痛やめまいや集中力低下などの症状が続いていたので週に1回程のペースで約2ヶ月程後頚部、特に後頭部の筋肉を重点的に治療したところ前述の症状もほとんど改善し約2年ぶりに仕事にも復帰を果たしました。ハードな運動も始められ、大変お元気になられました。このように「低髄液圧症候群」と診断され、首から髄液が漏れていると言われた方でも改善がみられる事もあるという事をどうかご記憶下さい。 |
現在同じ位の年配で同じような症状の方がお二人来院されています。 その症状は間歇性跛行です。長時間の歩行が足の痛みやしびれにより妨げられるという症状です。 Aさんは色々な検査から「脊柱管狭窄症」という診断名がついてます。みのもんたさんで有名になった病名です。 Bさんはほぼ同じような症状なのですが、そのような診断名がついていません。 同じような治療をするのですが、Bさんはぐんぐん良くなるのに比べてAさんははかばかしくありません。Aさんは「やはり手術した方がいいのではないか」「歩けなくなるのではないか」と不安で一杯のようです。もちろん同じような症状でも回復の度合いには個人差があるものですが、この場合にはそれだけではないようです。 これはやはり現代医学における診断名が強烈に脳裏に焼き付いてしまっているために「治らない」という信念?ができてしまっているのだと思います。現代医学的な診断名がついていない方が呪いにかからず治りがいいようですから、かえって昔の人の方が同じような症状でも良く治っていたかもしれません。 これからは年配の方でパソコンが苦手な方のために、加茂先生のホームページをおすすめするだけでなく、戸澤さんの「腰痛は脳の勘違いだった」を貸出用に数冊待合室に置くようにしたいと思います。 |
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