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千葉県流山市で筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)を対象に解剖学に基づいた鍼治療をおこなっています。現代医学的には様々な診断名が付く慢性の運動器の痛みも本態はMPSです。
by shinji_nozaki
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低髄液圧症候群

20代の女性です。約2年前に自動車の追突事故により負傷。頚部痛により10ヶ月間整形外科や接骨院で加療しましたがあまり改善が見られず。さらに頭痛やめまい、集中力の低下や記憶障害なども出現したため大学病院にて精査したところ「低髄液圧症候群」との診断が下りました。ブラッドパッチを合計4回受け、具合が良くなることもあったそうですが時間の経過とともにまた元の症状に戻ってしまう。そこで今度はペインクリニックにて星状神経節ブロックや腕神経のブロックを行なうも奏功せず。
そうこうしているうちに今度は右肩が上がらなくなり、肩をすくめるという動作が完全にできなくなってしまい当院を受診されました。
肩をすくめるのが困難という症状の原因は僧帽筋がメインでした。筋肉を触るとジョリジョリと線維化?しているのではないかというようなひどい状態でしたので、それが元に戻るまで時間が掛かりました。週に2回のペースで15回、約2か月で筋肉の触知感も正常な筋肉と変わらなくなり肩をすくめられない、腕が上がらないという症状も完全に消失しました。
まだ頭痛やめまいや集中力低下などの症状が続いていたので週に1回程のペースで約2ヶ月程後頚部、特に後頭部の筋肉を重点的に治療したところ前述の症状もほとんど改善し約2年ぶりに仕事にも復帰を果たしました。ハードな運動も始められ、大変お元気になられました。このように「低髄液圧症候群」と診断され、首から髄液が漏れていると言われた方でも改善がみられる事もあるという事をどうかご記憶下さい。
by shinji_nozaki | 2007-09-28 16:58
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